YouTubeの字幕は、動画を見る以外にもいろいろな場面で役に立ちます。講義の復習ノート、記事やレポートでの引用、翻訳の下書き、そして動画編集で字幕を付け直すとき。YouTubeの字幕をダウンロードする方法は、何に使うかによって変わります。読む・引用するなら テキスト(.txt)、動画編集ソフトやVLCで使うならタイムスタンプ付きの SRT や VTT ファイルが便利です。
無料で使える方法は4つあります。URLからSRT・VTT・テキストを保存できる YouTube 文字起こしツール、自分の動画の字幕を保存できる YouTube Studio、どの動画でも字幕ファイルを取得できる yt-dlp、そして数行だけコピーしたいときの 「文字起こしを表示」 です。
まずは形式を選ぶ:TXT・SRT・VTTの違い
| 形式 | 中身 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| TXT | テキストのみ(時間情報なし) | ノート、引用、AIでの要約、翻訳 |
| SRT | テキスト+各行の開始・終了時間 | Premiere Pro、CapCut、DaVinci Resolve、VLC |
| VTT | SRTとほぼ同じ、Web向けの形式 | Webサイトの動画プレーヤー |
SRTファイルの中身は、番号・時間・テキストが1ブロックずつ並んだシンプルな形式です。
1
00:00:01,200 --> 00:00:04,000
みなさんこんにちは、今日の講義を始めます。
話している内容だけが必要ならTXTがいちばん手軽です。字幕を正しいタイミングで表示させたいなら、SRTかVTTを選びます。
方法1:URLからSRT・VTT・テキストで字幕をダウンロード
sipsip の YouTube 文字起こしは、動画の字幕を読み取って、SRT・VTTの字幕ファイルや全文テキストとして保存できるツールです。アプリや拡張機能のインストールは要りません。
- 動画のURLをコピーします。YouTube アプリなら 共有 → リンクをコピー、パソコンならアドレスバーのURLをコピーします。youtube.com、youtu.be、ショート動画のリンクに対応しています。
- ツールにURLを貼り付けて 「文字起こしを取得」 を押します。
- 2〜5秒ほどで全文が表示されます。「SRT」 または 「VTT」 でタイムスタンプ付きの字幕ファイル、「ダウンロード」 で .txt ファイルを保存でき、「コピー」 でテキストをそのままクリップボードに取り込めます。
音声を聞き取るのではなく、すでにある字幕を読み取る仕組みなので、5分の動画でも3時間の講演でもかかる時間はほぼ同じです。自動字幕と投稿者がアップロードした字幕の両方がある場合は、固有名詞や専門用語がより正確な投稿者の字幕を使います。日本語を含む30以上の言語に対応し、Android、iPhone、Mac、Windows のどのブラウザでも動きます。
アカウントなしでも1日1回は無料で使えます(sipsip の無料ツール全体で1回)。無料アカウントを作れば、カード登録なしで続けて使えます。
ダウンロードしたSRT・VTTは各行の表示開始と終了の時間を持っているので、そのまま動画編集ソフトに読み込んだり、VLCで動画と同じフォルダに置いて表示させたりできます。
方法2:YouTube Studioで自分の動画の字幕をダウンロード
自分のチャンネルの動画なら、YouTube Studio から公式の字幕ファイルを保存できます。
- YouTube Studio にログインします。
- 左のメニューから 字幕 を選び、対象の動画をクリックします。
- 保存したい言語の字幕トラックで、オプション(︙) を開きます。
- ダウンロード を選び、.srt などの形式を選びます。
自動字幕の誤字を直して再アップロードしたいとき、同じ字幕をInstagramやTikTok用の動画に使い回したいときに便利です。YouTube Studio で扱えるのは自分のチャンネルの動画だけです。
方法3:yt-dlpでどの動画の字幕もSRT・VTTで保存
yt-dlp はコマンドラインで動くオープンソースのダウンローダーで、動画本体をダウンロードせずに字幕だけを保存できます。
# 日本語の自動字幕を保存(動画はダウンロードしない)
yt-dlp --write-auto-subs --sub-langs ja --skip-download "動画のURL"
# 投稿者がアップロードした字幕をSRTに変換して保存(ffmpegが必要)
yt-dlp --write-subs --sub-langs ja --convert-subs srt --skip-download "動画のURL"
YouTube の字幕は標準ではVTT形式で保存され、--convert-subs srt を付けるとSRTに変換されます。英語字幕なら ja を en に変え、--list-subs で使える言語を一覧できます。複数の動画をまとめて処理したいときにいちばん柔軟な方法ですが、ターミナルの操作に慣れている必要があります。
方法4:「文字起こしを表示」から数行だけコピー
数行だけ引用したいなら、YouTube 標準の機能で足ります。パソコンのブラウザで動画の説明欄を もっと見る で開き、下にある 文字起こしを表示 をクリックします。動画の横にタイムスタンプ付きのテキストが表示され、行をクリックするとその場面に移動します。パネルのメニューからタイムスタンプを非表示にすれば、テキストだけを選択してコピーできます。
字幕のない動画は音声から文字起こし
ここまでの方法は、どれも動画に字幕があることが前提です。字幕のない動画は、音声からテキストを作ります。
- YouTube MP3 変換で音声を保存します(YouTube のオリジナル音声トラックの M4A ファイル)。
- ファイルを音声の文字起こしにアップロードします。
- 数秒で段落ごとのテキストが表示され、複数の話者がいれば話者ラベルも付きます。
アカウントなしでも30分までのファイルを文字起こしでき、無料アカウントなら Distill でもっと長い録音やリンクを要約付きで処理できます。ほかの文字起こしサービスと比べたい場合は、TurboScribe の解説も参考になります。
まとめ:目的別のおすすめ
| 目的 | 方法 | 形式 |
|---|---|---|
| ノートやAI要約用のテキスト | sipsip の YouTube 文字起こし | TXT |
| どの動画でもタイムスタンプ付き字幕 | sipsip の YouTube 文字起こし、yt-dlp | SRT、VTT |
| 自分の動画の字幕を編集・再利用 | YouTube Studio | SRT ほか |
| 数行だけ引用 | 文字起こしを表示 | コピー&ペースト |
| 字幕のない動画 | YouTube MP3 変換+音声の文字起こし | TXT |
ダウンロードした字幕は、個人の学習やメモ、出典を明記した引用なら自由に活用できます。全文の再公開や商用利用をするときは、事前に投稿者の許可を取りましょう。



